IELTS Writing 6.5。
「そこまで高くないはずなのに、なぜか届かない」
そう感じている日本人は、驚くほど多い。
この記事は、勉強法を並べるノウハウ記事ではありません。
実際に起きた出来事、そしてそこから得た教訓を、物語として書いています。
- IELTSのWriting 6.5は「英語ができる人」でも簡単ではない
- ネイティブ講師ですら、初回は7.0止まりだった
- 伸びた学生は全員「型」に従って書いていた
- 帰国子女でも、対策を拒めばスコアは伸びない
ネイティブ英語教師がIELTSを初受験した話
以前、オーストラリア人の英語教師と、こんな話をしました。
彼は英語教師、対策ゼロで受けた初IELTS。
Speaking・Listening・Readingはすべて9.0。
ではWritingは?
7.0
本人もショックを受けていました。
「英語は書ける。でもIELTSのWritingは別物だった」
彼は2回目も7.0。
しかし3回目、評価基準に沿ってしっかり対策をして受けた結果、9.0を取得しました。
この時、私は確信しました。
IELTS Writingは、英語力だけのテストではない。
102人の指導記録から見えた現実
2026年1月時点で、私が指導したIELTS受講生は102名。
- Writing 6.5:3名
- Writing 7.0:1名
- Writing 6.0:多数
では、6.5以上を取った学生に共通していたことは何か?
答えは、たった一つです。
Task Response / Coherence & Cohesion / Lexical Resource / Grammar。
この4基準を効率よく満たすための「型」を、彼らは一切崩しませんでした。
IELTSのWritingは時間との戦いでもあります。テンプレートを覚え、使い慣れたリンキングワードやフレーズをそのまま使うことで、内容を考えることに時間を完全に使うことができるという、恩恵もあるのです。
7.0を取った「ユリナ」の話
7.0を取った女子学生(仮名:ユリナ)。
彼女が特に優れていたのは、語彙の量ではありません。
コロケーションでした。
単語を単体で覚えず、
「使われる形」で丸ごと覚え、必ずそれを使う。
試験本番、彼女はこう言いました。
「先生が教えてくれたコロケーション、本番でそのまま使いました」
6.0止まりだった「ヒロアキ」の失敗
一方、Writing 6.0で止まった学生(仮名:ヒロアキ)。
彼は難しい単語をたくさん使っていました。
しかし、添削すると正直、読めなかった。
理由は明確です。
不自然なコロケーションの乱用
難語 × 不自然な組み合わせ = 読みにくい英文。
IELTSでは、これは加点されません。
帰国子女「ミサキ」が最後まで伸びなかった理由
最後に、最も象徴的な例です。
仮名:ミサキ。
幼少期をロンドンとシンガポールで過ごした帰国子女。
英語力は明らかに高い。
しかしWritingは5.0のまま。
私は何度も伝えました。
- 型を使うこと
- 接続語を固定すること
- コロケーションを優先すること
しかし彼女は、最後までそれを取り入れませんでした。
💡 英語力が高い人ほど、IELTSでは伸び悩むことがある
理由は「自分の書き方」を捨てられないから。
結論:6.5は「才能」ではなく「素直さ」
IELTS Writing 6.5は、
英語が上手い人が取るスコアではありません。
採点基準を理解し、それにマッチした解答を書くことで取れるスコアです。
もし今、Writingが伸びていないなら。
努力不足ではなく、戦い方を間違えているだけかもしれません。
