IELTS6.5は「すごい」のか?―現地大学院で痛感したリアルな実力ライン

IELTSを本気で勉強している人なら、一度はこう思ったことがあるはずだ。

「IELTS6.5って、実際どのくらい通用するの?」

結論から言う。
IELTS6.5は“十分”ではない。だが、“最低限ついていける”ラインだ。

これはテスト理論ではなく、私自身がイギリスの大学院で体験した現実に基づく話だ。


9割以上の大学はIELTS6.5で出願できる

まず事実として、多くの人が誤解している点を整理しておきたい。

  • IELTS7.0や7.5を要求するのは、トップ校のごく一部のみ
  • 英米の90%以上の大学・大学院はIELTS6.5で出願可能

つまり、IELTS6.5は「多くの大学への入場券」だ。

ただし、ここで重要なのは
「入れる」ことと「授業についていける」ことは全く別
という点だ。


IELTS6.5は「ギリギリ耐えられる」レベル

私が通っていたイギリス・サウサンプトン大学では、IELTS6.5に満たない学生はPre-sessional course(事前英語コース)を受講する必要があった。

  • IELTS6.5未満 → 6週間の英語コース
  • IELTS5.5前後 → 約12週間

このコースを修了すれば、大学院への進学は可能になる。実際、多くの留学生がこのルートで進学していた。

しかし、正直に言う。
彼らの英語力は、かなり厳しかった。

  • ディスカッションについていけない
  • アカデミックライティングが書けない
  • リーディングが極端に遅い

中には、大学からこっそり呼び出され英語の補講を受けることを義務付けられた学生もちらほらいたと聞いている。

つまり、
6.5未満では、授業そのものが相当きつい。


IELTS6.5でも「楽」ではない。7.0でも正直つらい

では、IELTS6.5あれば安心なのか。

答えはNOだ。

6.5はあくまで
「何とか授業に食らいつける」レベル
であって、余裕はまったくない。

実際、IELTS7.0を持っていても、

  • ディスカッションは速い
  • 教授の質問は容赦ない
  • 読む量・書く量が桁違い

という環境では、普通に苦戦する。


「余裕を持って戦える」のはIELTS7.5

ここからは、私が現地で「明らかに違う」と感じた人たちの話だ。

インド人のAngie(IELTS7.5)

初日の対面オリエンテーション。約70人が集まり、40〜50代の英国人ビジネスマン(Executive MBA含む)も混ざる場だった。

ディスカッションが始まった瞬間、
インド人のAngieが、臆せず英国人の議論に割って入っていった。

理解が速い。反応が速い。その場を「英語で回せている」レベルだった。正直、衝撃だった。

トルコ人のOsman(IELTS7.5)

トルコ経済省系の要職に就き、大学では経営学を英語修めた人物。IELTSはMBA出願の直前に受験し、ノー勉で7.5を取得。

MBAでは授業の中でプレゼンをする機会も多かったのだが、オスマンは英国人教授から矢継ぎ早に質問が飛ぶ中でも、

  • 聞き取る
  • 即座に理解する
  • 的確に返す

この一連の流れを、ほぼネイティブ同士の会話スピードでこなしていた。

この2人を見て、私は確信した。

IELTS7.5は「十分に戦える」レベル


まとめ:IELTS6.5の正体

最後に、はっきり整理しておく。

IELTS6.5

  • 多くの大学に出願できる
  • 授業についていくのは「ギリギリ」
  • 楽ではない、むしろ大変

IELTS7.5

  • ディスカッション・質疑応答に対応可能
  • 非ネイティブでもかなり戦える
  • 学業に集中できる

だから私は何度も言う。

IELTS6.5は「十分」ではない。
だが、「最低限必要なライン」だ。

本気で海外大学・大学院を目指すなら、まずは6.5を確実に取りに行く。
その先で、7.0、7.5を視野に入れる。

これが、現地を経験した人間としての、偽りのない結論だ。

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